<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>コラム</title>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/</link>
<atom:link href="https://takuma-shinkyu.com/rss/4915737/" rel="self" type="application/rss+xml" />
<description></description>
<language>ja</language>
<item>
<title>頭痛は鍼灸や整体で良くなるの？</title>
<description>
<![CDATA[
「肩こりがひどくなると頭が痛くなるんです」「こめかみがズキズキするんです」「頭全体が重たくて、すっきりしません」頭痛を訴えて来院される患者さんは、少なくありません。では、こうした頭痛は鍼灸や整体で良くなるのでしょうか。頭痛の種類や状態によっては、施術によって症状が軽くなることがあります。私自身、これまで多くの頭痛の患者さんを施術してきましたが、特に緊張型頭痛では、鍼灸や整体によって症状が軽くなるケースを数多く経験しています。もちろん、すべての方に同じような効果があるわけではありません。それでも、頭痛に悩んでいる方にとって、鍼灸や整体も選択肢の一つになり得ると考えています。鍼灸で改善が期待できる頭痛とは？頭痛には、頭を締めつけられるような緊張型頭痛や、ズキズキとした痛みが特徴的な片頭痛などがあります。両方を併せ持つ方もいます。鍼治療については、緊張型頭痛や片頭痛を繰り返す方を対象とした研究で、頭痛の頻度を減らす効果が報告されています。ただし、研究で示されているのは主に予防効果であり、今起きている頭痛が一度の施術で治まることを保証するものではありません。また、整体については手技によって科学的根拠が異なります。そのため、まずはどのような頭痛なのかを知ることが大切になります。まずは、施術をしてよい頭痛なのか頭痛の中には、脳や血管などの病気が関係しているものもあります。突然ハンマーで殴られたような激しい頭痛や、手足の麻痺、言葉の出にくさ、意識の異常などを伴う場合は、施術ではなく救急医療機関での評価が必要です。最近、閃輝暗点（せんきあんてん）という視覚症状のあとに頭痛が起こった患者さんが来られました。以前経験した発作とは様子が違い、意識がぼんやりするような症状もあったため、脳の検査を受けることを勧めました。施術後には症状が軽くなりましたが、症状の改善だけで重大な病気が否定できるわけではありません。このような意識の変化を伴う頭痛では、施術による改善を期待する前に、速やかに救急医療機関で評価を受けることが重要です。頭痛を施術するうえでは、何ができるかだけでなく、何をしてはいけないかを見極めることも大切だと考えています。お風呂に入ると、楽になりますか？頭痛の問診では、痛む場所や痛み方を詳しく聞いています。おでこなのか、後頭部なのか、こめかみなのか。ズキズキと脈打つような痛みなのか、輪っかで締めつけられるような痛みなのか。それとも、帽子をかぶったように頭全体が重たいのか。吐き気やめまい、光や音への敏感さなども確認します。そして、私がよく聞くことの一つが、「お風呂に入ると、頭痛は楽になりますか？」という質問です。温まることで筋肉の緊張が和らいだり、血流が変化したりすることが、痛みの軽減に関係している場合があります。鍼灸や整体でも、筋肉の緊張や痛みの感じ方に働きかけることが期待できます。私の臨床経験では、お風呂で楽になるという方は、施術後にも頭痛が軽くなることが比較的多いように感じています。反対に、温めるとズキズキと痛みが強くなる方では、より慎重に状態を確認しています。もちろん、お風呂での反応だけで頭痛の種類や施術の効果が分かるわけではありません。それでも、何をすると楽になり、何をするとつらくなるのかは、施術を考えるうえで大切な情報になります。一人ひとりの頭痛に向き合う問診のあとは、首や肩、後頭部、側頭部、顎の周囲など、実際に身体の状態を確認していきます。同じように頭痛を訴えていても、身体の緊張や動きには一人ひとり違いがあります。だから、最初から「頭痛だからここに鍼をする」と決めているわけではありません。お話を聞いて、身体に触れて、その反応を確かめながら施術を組み立てていきます。鍼灸や整体が役に立つ頭痛もあれば、医療機関での治療を優先すべき頭痛もあります。大切なのは、何でも施術で解決しようとするのではなく、その方の頭痛をできるだけ正確に理解すること。まずは話を丁寧に聞くこと。そして、身体の状態を一つずつ確かめていくこと。そんな基本的なことを、日々の施術では大切にしています。参考文献LindeK,etal.Acupunctureforthepreventionoftension-typeheadache.CochraneDatabaseofSystematicReviews.2016;CD007587.LindeK,etal.Acupunctureforthepreventionofepisodicmigraine.CochraneDatabaseofSystematicReviews.2016;CD001218.
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20261016200813/</link>
<pubDate>Fri, 16 Oct 2026 20:11:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>寝違えたのに、手に鍼をする？</title>
<description>
<![CDATA[
※画像はイメージです。普段、頭痛などで来られている患者さんがいます。この日、最初に調子を聞いてみると、「昨日と一昨日は頭痛がなかったんです。でも今朝起きたら、首が痛くなっていて……」とのこと。それを聞いて私は、「じゃあ、ちょうど良かったですね（笑）」と言うと、患者さんも「はい（笑）」。ということで、この日は寝違えた首も一緒に見ていくことになりました。実際に首を動かしてもらうと、左右ともに痛みがあり、特に上を向くと痛い。さらに首から左の肩甲骨の内側あたりまで、痛みが広がっていました。まずは身体全体を見ていく最初に身体の状態を確認して、手足や首、頭などに鍼をしました。ここで痛みは半分くらいまで軽くなりました。ただ、まだ首の動きには硬さが残っています。さらに身体を見ていくと、首のすぐ下にある胸椎の動きも硬くなっていました。そこで胸椎にも少し動きをつけていきます。これでさらに楽になりましたが、まだ少し痛みが残っていました。そこで最後の仕上げに使ったのが、手の甲にある「落枕（らくちん）」というツボです。「落枕」という名前のツボ「落枕」と書いて「らくちん」。寝違えなどの首の痛みに、昔から使われてきたツボの一つです。面白いのは、首ではなく手の甲にあること。私はこのツボだけで寝違えが根本的に治るとは考えていません。ぎっくり腰のときに使う「腰痛点」というツボもそうですが、ひと通り身体を見て施術をしたあと、それでも痛みが少し残っているときに、最後の仕上げとして使うことがあります。「え、なんで？なんで？」落枕に鍼をした状態で、首をゆっくり左右に動かしてもらいました。すると、少しずつ首が大きく回るようになってきました。患者さんは、「え、なんで？なんで？」と、とても不思議そう。さらに首を動かしながら、「すごーい」と驚かれていました。患者さんにとっては、首が痛いのに手に鍼をして、首が動きやすくなっていくのが不思議だったのだと思います。その後、最後に全体を整えて、この日の施術は終了。最初の痛みを10とすると、最後は2くらいまで楽になっていました。落枕だけを使うわけではありませんただ、私は「寝違えには落枕」と単純に考えているわけではありません。今回も、身体全体を見ながら鍼をして、動きの硬かった胸椎にも動きをつけ、その都度、首の動きや痛みの変化を確認しました。そのうえで、最後に残った痛みに落枕を使っています。同じ寝違えでも、身体の状態は一人ひとり違います。一つのツボですべてを何とかしようとするのではなく、身体の反応を見ながら、そのとき必要な施術を重ねていく。私にとって落枕は、そんな施術の最後に使うことのある「仕上げのツボ」の一つです。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260917183256/</link>
<pubDate>Thu, 17 Sep 2026 18:37:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>痛いところ＝悪いところ、とは限らない</title>
<description>
<![CDATA[
昔、鍼灸院のトイレが壊れたことがありました。水が流れなくなったのか、水漏れのような音がしていたのか。細かいことはもう覚えていません。修理の方に来てもらい、見てもらっていたときのことです。その方が、何気なくこんなことを言いました。「音が鳴っているところが、必ずしも悪いとは限らないんでね」修理をする方にとっては、ごく当たり前の一言だったのかもしれません。でも、私はその言葉を聞いて、ハッとしました。私はピチャピチャと水が漏れているような音がする場所ばかりを気にしていました。ところが、実際の原因はそこではなく、別のところにあったのです。そのとき、ふと自分の施術のことを考えました。痛みのある場所ばかりを追いかけていた患者さんが「肩が痛い」と言えば肩を見る。「腰が痛い」と言えば腰を見る。そして、なかなか痛みが取れないとなると、さらにその場所を詳しく見ようとする。昔は、気がつけば痛みのある場所ばかりを追いかけていることがありました。でも、それはあのときの私が、ピチャピチャと音のする場所ばかりを見ていたのと同じなのではないか。痛みが出ているところが、必ずしも悪いところとは限らない。あの修理工さんの何気ない一言は、身体を見るときにも大切なことを教えてくれたように思います。身体全体から手がかりを探すでは、痛いところだけを見ないのなら、何を見るのか。初めて来られた方の場合、私はまず歩いている姿を見ます。どんなふうに歩いているのか。どんな動きをすると痛むのか。骨盤や身体の左右差はどうなっているのか。そして実際に身体に触れて、筋肉の硬さや身体の温度なども見ていきます。例えば、膝が痛い方でも、足首を調整すると膝が楽になることがあります。肩がつらい方でも、顎関節を調整することで肩が楽になることがあります。腰痛の場合も、腰だけを見るわけではありません。お尻の筋肉、ハムストリングス、大腿四頭筋、ふくらはぎ、アキレス腱、足首など、腰から離れたところまで触っていきます。もちろん、「膝の痛みの原因は足首」「肩こりの原因は顎」と単純に決められるものではありません。ただ、身体全体を見ていくと、患者さんが「ここが痛い」と指さしている場所とは別のところに、大きな手がかりが見つかることがあります。「先生、そこじゃなくて肩なんですけど」一方で、患者さんからすれば、痛いところを治療してほしいと思うのは当然です。肩が痛くて来たのに、顎や足ばかり触られていたら、「先生、そこじゃなくて肩なんですけど」と思うかもしれません（笑）痛いところに触れてもらわないと、治療してもらった気がしない。なんとなく満足できない。これは、とても自然な感覚だと思います。だから私は、痛いところを見ないわけではありません。基本的には、患者さんが痛いと訴えている場所にもほぼ必ず触れます。身体の状態を確認するためでもありますし、患者さんに安心して施術を受けてもらうためでもあります。ただし、例外もあります。例えば、ぎっくり腰などで痛みが非常に強く、直接刺激しない方がよいと判断した場合には、あえて痛い場所に触れないこともあります。痛いところだけを見ない。でも、無視もしない痛いところだけを見るわけでもない。だからといって、痛いところを無視するわけでもない。身体全体を見ながら、その痛みに何が関係しているのか、一つずつ手がかりを探していく。今は、そんなふうに身体を見るようにしています。あの日、トイレを修理しに来てくれた方は、自分の何気ない一言が、その後も私の頭に残っているなんて思ってもいないでしょう。「音が鳴っているところが、必ずしも悪いとは限らないんでね」身体を見ていて迷ったとき、今でもときどき思い出す言葉です。写真は畑の里芋の葉っぱ。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260909114605/</link>
<pubDate>Wed, 09 Sep 2026 11:48:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>なんとなく調子が悪い。これって夏の疲れ？</title>
<description>
<![CDATA[
まだまだ暑いですが、9月に入って、少しずつ夏の終わりが見えてきました。この頃になると、森山直太朗さんの「夏の終わり」が頭の中に流れるのは、私だけでしょうか。「なんとなく身体がだるい」「身体が重い」「食欲がない」「最近、眠りが浅い」そんな声を聞くことがよくあります。暑い夏をなんとか乗り切ったはずなのに、少し涼しくなってきた頃になって、どっと疲れを感じる。そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。施術をして身体を触ってみると、手足だけでなく、お腹や腰まわりまで冷たくなっている方もいます。では、こうした「夏の疲れ」は、いったいどこから来るのでしょうか。暑いだけが、夏の負担ではありません現代の夏は、外に出れば35℃を超えるような暑さ。一方、建物の中に入れば、冷房が効いて25℃くらいということも珍しくありません。外と室内で10℃ほどの温度差があることになります。実際に、異なる温度の部屋を繰り返し移動したときの身体の反応を調べた日本人を対象とした研究があります。26℃と36℃、21℃と36℃など、温度差のある環境を繰り返し移動したところ、温度差が大きな条件では、自律神経活動を含む生理的な反応や疲労感などに変化がみられました。ただし、だからといって、「10℃以上の温度差があると自律神経がおかしくなる」という単純な話ではありません。夏の身体のしんどさには、暑さ、睡眠、食事、冷房など、さまざまなことが重なっていると考えた方が自然だと思います。では、一日中冷房の中にいる人は？ここで、もう一つ疑問が出てきます。外と室内の温度差が身体への負担になるのなら、一日のほとんどを冷房の効いた部屋で過ごしている人はどうなのでしょうか。人の身体には、暑い環境が続くと、その暑さに少しずつ適応していく仕組みがあります。「暑熱順化」と呼ばれるものです。暑熱順化については、複数の研究をまとめたシステマティックレビューでも、暑さへの順化によって、発汗量の増加や心拍数の低下、深部体温の上昇が抑えられるなど、身体が暑さに対応していく変化が報告されています。一方、現代の生活では、一日のほとんどを冷房の効いた室内で過ごすこともできます。もちろん、冷房を使うことが悪いわけではありません。今の日本の夏の暑さを考えれば、無理に冷房を我慢する方が危険です。ただ、一日中快適な温度の中で過ごしていれば、暑さにさらされて汗をかく機会は当然少なくなります。そして一歩外へ出れば、一気に真夏の暑さにさらされる。こうした現代ならではの夏の過ごし方も、身体のしんどさを考えるときの一つの要素なのかもしれません。私は夏になると銭湯へ行きます私自身は、夏でもときどき身体を温めて、気持ちよく汗をかく時間があった方がいいと感じています。そのため、夏場も意識して銭湯へ行くようにしています。そのときに気にしているのが、シャワーを浴びたり湯船に入ったりしたときに、自分の身体がどう感じるかです。一日中冷房の中で過ごした日などは、お湯の熱が身体に染み込んでくるように気持ちよく感じることがあります。「ああ、気持ちいいな」と思いながら温まっていると、「今日はずいぶん身体を冷やしていたんだな」と初めて気づく。反対に、同じようにお湯に入っても、それほど熱を心地よく感じない日もあります。面白いのは、お風呂に入るまで、自分が冷えていたことに気づいていないことです。私にとって夏の銭湯は、身体を温めるだけでなく、その日の自分の身体の状態に気づく場所にもなっています。冷房をやめる必要はありませんだからといって、皆さんに夏場は銭湯へ行きましょう、という話でもありません（笑）自宅のお風呂でも十分です。できれば湯船に浸かってみる。それが面倒な日は、シャワーでも構いません。少しずつ温度を上げながら、自分が「気持ちいい」と感じる温度のお湯を、首の後ろなど気持ちよく感じるところに当ててみてください。汗をかいたまま出るのが嫌なら、最後だけ温度を下げてサッと浴びてから出てもいいと思います。冷房についても、「身体が冷えるから使わない」という必要はありません。ただ、外へ出た瞬間に、「暖かくて気持ちいい」と感じたら、もしかすると少し身体を冷やしすぎていたのかもしれません。そんなときには設定温度を少し上げてみるなど、自分の身体の感覚に合わせて調整してみてください。大切なのは、「冷房は身体に悪い」「汗をかかなければいけない」と決めつけることではありません。今、自分の身体は暑いのか、冷えているのか。何を心地よく感じているのか。ときどき、そんな自分の感覚にも目を向けてみてください。この夏を乗り切った身体を、少しねぎらって夏の終わりに身体が重いと感じたら、少し休むことも大切です。そして、「やりたいことがあるのになかなか手につかない」「思うように進まない」「どうもやる気になれない」という方も、あまり自分を責めないでください。この暑い夏を乗り切っただけでも、充分がんばっています。少しくらい身体が休みたがっていても、不思議ではありません。まずは「今年の夏もよく頑張ったな」と、自分の身体を少しねぎらってあげてください。参考文献IwasakiM,MoritoY,WatanabeK,etal.Estimatingpsychophysiologicalloadsbyrepeatedtemperaturestepsonhumansusingastatespacemodel.PLOSONE.2025;20(11):e0335545.doi:10.1371/journal.pone.0335545BrownHA,TophamTH,ClarkB,etal.SeasonalHeatAcclimatisationinHealthyAdults:ASystematicReview.SportsMedicine.2022;52:21112128.doi:10.1007/s40279-022-01677-0写真は長野で撮ったひまわり。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260904185626/</link>
<pubDate>Fri, 04 Sep 2026 18:59:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>夏のぎっくり腰、冷たいものの摂りすぎも関係する？</title>
<description>
<![CDATA[
暑い日が続くと、冷たい飲み物がおいしく感じます。特に京都の夏は暑いので、冷蔵庫から出したお茶や水、アイスコーヒーなど、気がつけば一日中冷たいものばかり飲んでいる、という方も多いのではないでしょうか。夏場にぎっくり腰で来院された方の身体をみていると、ときどき気になることがあります。お腹や腰を触ると冷たく感じられ、お腹にも張りや硬さがみられる。そして普段の生活について伺ってみると、冷たい飲み物や食べ物をかなり多く摂っている。そんな方に出会うことがあります。もちろん、夏場の身体の冷えには、冷たい飲食物だけでなく、冷房や足元の冷えなど、さまざまな背景があります。今回はその中でも、患者さんとお話ししていてよく気になる「冷たい飲食物」について考えてみたいと思います。夏は、冷たいものが当たり前になっています患者さんとお話ししていて気づくのは、ご本人に「冷たいものをたくさん摂っている」という感覚があまりないことです。「冷たいものをよく飲みますか？」と伺っても、「そんなに飲んでいません」と答えられる。ところが、もう少し詳しく聞いてみると、水もお茶も冷蔵庫から出したもの。コーヒーもアイス。夏になると、それが当たり前になっているので、「冷たいものを飲んでいる」という感覚そのものがなくなっていることがあります。そして、よく話題になるのがビールです。「じゃあ、ビールも冷たいからダメなんですか？」もちろん、そんなことを言いたいわけではありません。かといって、ぬるいビールを飲んでください、という話でもありません（笑）。暑い日に冷たいものがおいしいのは当然です。大切なのは、冷たいものをすべて避けることではなく、「そういえば今日は朝から冷たいものばかり摂っているな」と、ときどき気づくことだと思います。冷たい飲み物で、お腹の中の温度は下がる？「冷たいものを飲んでも、身体の中に入ればすぐに温まるのでは？」と思われる方もいるかもしれません。実際に、冷たい水を飲んだときの消化管内の温度変化を調べた研究があります。2018年に医学誌『JournalofThermalBiology』に掲載された研究では、健康な男女23人に飲み込むタイプの温度センサーを使い、約5℃の冷水150mlを飲んだ後の消化管内の温度を測定しています。その結果、冷水を飲んだ後には、消化管内の温度が一時的に低下することが確認されました。つまり、冷たい飲み物を摂ったとき、お腹の中でも実際に一時的な温度変化が起こることは確認されています。ただし、この研究は冷たい飲み物とぎっくり腰の関係を調べたものではありません。「冷たいものを飲むと、ぎっくり腰になる」と医学的に証明されているわけではありません。私自身は、夏場のぎっくり腰の方をみていて、お腹や腰が冷たく、お腹にも硬さがあり、さらに冷たい飲食物を多く摂っている。そんなことが重なっているときには、身体の冷えも背景の一つとして考えることがあります。あくまで、長く施術をする中で感じていることの一つです。冷たいものを我慢する必要はありませんでは、夏でもすべて常温のものにした方がいいのでしょうか。私は、そこまでする必要はないと思っています。冷たいものが飲みたいときは、おいしく飲めばいい。ただ、喉の奥へ流し込むように一気にたくさん飲むのではなく、少し口の中に含んでから飲んでみる。そして、一日中冷たいものばかりになっていることに気づいたら、ときには常温のものを選んでみる。それくらいでいいのではないでしょうか。「冷たいものはダメ」と我慢するのではなく、今、自分が何をどれくらい摂っているのかを少し意識してみる。毎年夏になると腰の調子を崩しやすい方や、ぎっくり腰を繰り返している方は、「最近、冷たいものばかり摂っていなかったかな？」と、一度振り返ってみてください。それも、自分の身体をいたわる小さなきっかけになるかもしれません。参考文献BeaufilsR,etal.Gastrointestinalthermalhomogeneityandeffectofcoldwateringestion.JournalofThermalBiology.2018;78:204208.doi:10.1016/j.jtherbio.2018.10.002
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260825171346/</link>
<pubDate>Tue, 25 Aug 2026 17:15:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>ぎっくり腰は本当に突然起こる？</title>
<description>
<![CDATA[
「重いものを持ち上げた瞬間、腰に激痛が走った」「椅子から立ち上がろうとしたら、突然動けなくなった」ぎっくり腰は、その瞬間に突然起こったように感じることが多いものです。きっかけもさまざまで、ジムでベンチプレスをしたり、重りを使ってスクワットをしたりと、腰に大きな負荷がかかったことが分かりやすい場合もあります。一方で、リモコンを取ろうと手を伸ばしたとき、椅子から立ち上がったとき、あるいは咳やくしゃみをしただけで、強い腰の痛みが出ることもあります。「たったこれだけのことで、どうして？」そう思われる方も少なくありません。コップの水があふれるように私がぎっくり腰の方にお話しするとき、よく「コップの水」に例えることがあります。身体に疲労や緊張が少しずつ積み重なっていく状態を、コップに水がたまっていく様子に例えてみます。コップに少しずつ水がたまっていき、いっぱいになっても、あふれるまでは何も起こりません。そして最後の一滴が加わった瞬間、水があふれます。ぎっくり腰も、それに似ているように感じることがあります。リモコンに手を伸ばす、立ち上がる、咳やくしゃみをする。その動作そのものが大きな負担だったというより、それまでに身体の疲労や緊張が積み重なっていて、たまたまその動作が「最後の一滴」になったと考えられることがあります。「あの動作が悪かった」とは限りませんぎっくり腰になった方から、「あのときリモコンを取ろうとしたのが悪かったんでしょうか」といった話を聞くことがあります。痛みが出た瞬間ははっきりと覚えているので、その動作に原因を求めたくなるのは自然なことだと思います。けれども、私は「リモコンに手を伸ばしたことが悪かったわけではないですよ」とお話しすることがあります。その動作をしなければ、そのときは痛みが出なかったかもしれません。ただ、すでにコップの水がいっぱいになっていたとすれば、別の何気ない動作がきっかけになっていた可能性もあります。大切なのは、痛みが出た瞬間だけではなく、そこに至るまで身体がどんな状態だったのかを見ることだと考えています。前から疲れていたこともあれば、気づいていないこともありますぎっくり腰になった方にお話を伺うと、「そういえば最近、かなり疲れていました」とおっしゃることがあります。以前から腰の張りや痛みがあっても、「いつもの腰痛だから」と気にせず過ごしていた方もいらっしゃいます。一方で、腰にはまったく不調を感じていなかったという方もいます。人の身体は、同じ状態が続くと、その状態に少しずつ慣れていきます。そのため、疲労や身体の緊張があったとしても、必ずしも本人がそれを「つらい」と自覚しているとは限りません。だから、自覚がなかったからといって、身体に疲労や緊張がなかったとは限りません。腰だけを見るとは限りませんぎっくり腰で来院された場合も、当院では痛みが出ている腰だけでなく、骨盤まわりや臀部、脚、背中など、身体全体の状態を確認します。痛みが出た場所だけではなく、その方の身体にそれまで何が積み重なっていたのか。そこまで含めて身体をみることを大切にしています。ぎっくり腰になった「その瞬間」だけを責めないぎっくり腰になると、「あの荷物を持たなければよかった」「あんな姿勢をしなければよかった」と、痛みが出た瞬間の行動を後悔してしまうことがあります。でも、その動作だけが悪かったとは限りません。コップの水がいっぱいになっていたところに、たまたま最後の一滴が落ちただけかもしれません。だからこそ、痛みが出た瞬間だけを見るのではなく、その前に自分の身体がどんな状態だったのかにも、少し目を向けてみてください。最近、少し無理をしていなかったか。疲れているのに頑張りすぎていなかったか。身体からの小さなサインを、「いつものこと」と見過ごしていなかったか。ぎっくり腰になったことも、何度も繰り返していることも、一度自分の身体に目を向けるきっかけになるのかもしれません。どうか、ご自身の身体も大切にしてあげてください。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260821175102/</link>
<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 17:53:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>朝起きても疲れている？ 自分では気づきにくい歯の食いしばり</title>
<description>
<![CDATA[
「朝起きたときから身体がしんどい」「首や肩がいつも張っている」「顎のまわりが痛い」「歯医者さんで歯がすり減っていると言われた」こうしたお悩みを伺ったとき、私が一つの可能性として考えるのが、歯の食いしばりです。ところが、実際に「食いしばっていますか？」と尋ねても、「自分ではよく分かりません」と答えられる方は少なくありません。食いしばりは、自分では意外と気づきにくいものです。本来、睡眠は身体を休ませるための時間です。それなのに、朝起きた時点ですでに疲れている、全身に力が入っている、むしろ起きて活動しているうちに身体が楽になってくる。そんな方をみていると、食いしばりが関係していることがあります。食いしばりは自分では気づきにくい顎に痛みがあるなど、はっきりとした症状がなければ、普段の生活の中で「自分は歯を食いしばっているかもしれない」と考える機会はあまりありません。歯ぎしりの場合は、一緒に寝ているご家族やパートナーから「寝ているときに歯ぎしりをしているよ」と指摘され、初めて気づくこともあります。一方、音を立てずに噛みしめている場合には、周りの人にも分かりにくいことがあります。当院では、朝起きたときの身体のつらさや顎の痛み、全身に力が入っている感じ、首や肩の強い張りなどがある場合に、食いしばりの可能性も考えます。実際に身体をみるときには、側頭部や顎の筋肉の緊張なども確認します。舌の縁についた歯の跡を見ることもありますが、それだけで食いしばりがあると判断するわけではありません。あくまで身体全体をみるための一つの参考です。集中しているとき、呼吸はどうなっていますか？当院には、絵を描く方、刺繍や切り絵など細かな制作をされる方をはじめ、アーティストの方も来院されます。そうした方の身体をみていると、制作に集中しているときに呼吸が浅くなり、身体に力が入っていることがあります。そして、その中で食いしばりがみられることもあります。カメラマンの方でも似たことがあります。シャッターを切る瞬間、身体を動かさないように無意識に息を止め、顎にも力が入っている。本人にとっては作品をつくるための自然な動作なので、それが「癖」だという自覚はほとんどありません。もちろん、すべてのアーティストやカメラマンに当てはまる話ではありません。ただ、何かに集中しているときほど、自分の身体にどれくらい力が入っているのか分からなくなることがあります。意識が先行して、身体が置いていかれているような感じです。今、上下の奥歯はくっついていますか？私が患者さんによくする質問があります。「口を閉じたとき、上下の奥歯はくっついていますか？それとも離れていますか？」リラックスした状態では、上下の歯の間にはわずかな隙間があります。私はこれを説明するとき、両手を上げて鉄棒にぶら下がるような格好をして身体の力を抜き、「このとき、下顎はぶらーんと垂れ下がっているんですよ」と実際にお見せすることがあります。まずは今、ご自身の奥歯を確認してみてください。何も食べていないのに、上下の歯が触れていないでしょうか。そして、仕事をしているとき、スマートフォンを見ているとき、家事をしているとき、何かに集中しているときにも、ときどき確認してみてください。意外なところで、自分が顎に力を入れていることに気づくかもしれません。まず「気づく」ことから始める食いしばりが気になる方に私がお伝えしているのは、まず自分が食いしばっていることに気づくことです。上下の奥歯が触れていることに気づいたら、そっと離してみる。またしばらくして気づいたら、離してみる。その繰り返しです。人は、自分で気づいていないことを変えるのは難しいものです。例えば、食事中に肘をつく癖や、食べるときに音を立てる癖も、自分ではなかなか気づかないことがあります。誰かに言われたり、自分でふと気づいたりして、初めて「こんな癖があったんだ」と分かります。食いしばりも、それと少し似ています。気づいていないことを変えるのは難しい。でも、気づけば、変わることができる可能性が生まれます。食いしばらないように頑張るのではなく、まずは自分の身体がどんなときに力んでいるのかを知る。そこから始めてみてはいかがでしょうか。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260814193804/</link>
<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 19:51:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>肩こりは肩だけが原因とは限りません</title>
<description>
<![CDATA[
「肩が重い」「首まで張ってつらい」このようなお悩みで来院される方はとても多くいらっしゃいます。マッサージを受けると、その日は楽になるけれど、数日すると元に戻ってしまう。そのような経験をされた方も少なくないでしょう。実は、肩の不調は「肩だけ」の問題とは限りません。肩の不調の背景は人それぞれです肩の張りや重だるさには、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の癖、運動不足などが影響していることがあります。また、歯の食いしばりや睡眠不足、ストレス、胃腸の疲れなどが関係していると考えられる方に出会うこともあります。一つの原因だけで説明できることは少なく、いくつかの要因が重なっていることも珍しくありません。だからこそ、肩だけを見るのではなく、「なぜ肩に負担がかかっているのか」を丁寧にみていくことが大切だと考えています。施術を通して感じること肩の不調の背景は本当にさまざまです。そのうえで、施術を続ける中で私が一つ感じていることがあります。それは、責任感が強く、人のためによく動かれる方が少なくないということです。ご本人は「普通に生活しているだけです」とおっしゃいます。しかし、お話を伺っていると、仕事や家事、育児などで気を張る時間が長く、自分のことは後回しになっている方もいらっしゃいます。もちろん、これはすべての方に当てはまるわけではありません。ただ、そのような傾向を感じる場面は少なくありません。身体からの小さなサイン私は、肩の不調は身体の警報器が鳴る前の「注意信号」のようなものだと考えています。疲れや緊張は、ある日突然現れるものではありません。少しずつ積み重なり、身体はその状態に少しずつ慣れていきます。そのため、「昔からだから」「これくらい普通です」と感じている方も少なくありません。ところが、施術後に身体が軽くなると、多くの方がその違いに驚かれます。「背中に羽が生えたみたいです。」「肩に乗っていた重りがなくなったようです。」そんな言葉をいただくことがあります。私はそのとき、「今の軽い状態を覚えておいてください」とお伝えしています。つらい状態には慣れてしまっても、楽な状態との違いは、身体がちゃんと覚えてくれます。だからこそ、身体が送ってくれている小さなサインを見過ごさないことが大切なのかもしれません。まとめ肩の不調には、さまざまな背景があります。だからこそ、肩だけを施術するのではなく、その方の生活や身体全体の状態にも目を向けることを、私は大切にしています。なかなか改善しない肩の不調でお悩みの方は、一度、ご自身の身体からのサインに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
]]>
</description>
<link>https://takuma-shinkyu.com/column/detail/20260802160122/</link>
<pubDate>Sun, 02 Aug 2026 16:08:00 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
