肩こりは肩だけが原因とは限りません
2026/08/02
「肩が重い」「首まで張ってつらい」このようなお悩みで来院される方はとても多くいらっしゃいます。マッサージを受けると、その日は楽になるけれど、数日すると元に戻ってしまう。そのような経験をされた方も少なくないでしょう。実は、肩の不調は「肩だけ」の問題とは限りません。
肩を揉んでも楽にならない理由
肩の張りや重だるさには、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の癖、運動不足などが影響していることがあります。また、歯の食いしばりや睡眠不足、ストレス、胃腸の疲れなどが関係していると考えられる方に出会うこともあります。一つの原因だけで説明できることは少なく、いくつかの要因が重なっていることも珍しくありません。だからこそ、肩だけを見るのではなく、「なぜ肩に負担がかかっているのか」を丁寧にみていくことが大切だと考えています。
肩の不調の背景は人それぞれです
施術を通して感じること
肩の不調の背景は本当にさまざまです。
そのうえで、施術を続ける中で私が一つ感じていることがあります。
それは、責任感が強く、人のためによく動かれる方が少なくないということです。
ご本人は「普通に生活しているだけです」とおっしゃいます。
しかし、お話を伺っていると、仕事や家事、育児などで気を張る時間が長く、自分のことは後回しになっている方もいらっしゃいます。
もちろん、これはすべての方に当てはまるわけではありません。
ただ、そのような傾向を感じる場面は少なくありません。
身体からの小さなサイン
私は、肩の不調は身体の警報器が鳴る前の「注意信号」のようなものだと考えています。
疲れや緊張は、ある日突然現れるものではありません。
少しずつ積み重なり、身体はその状態に少しずつ慣れていきます。
そのため、「昔からだから」「これくらい普通です」と感じている方も少なくありません。
ところが、施術後に身体が軽くなると、多くの方がその違いに驚かれます。
「背中に羽が生えたみたいです。」
「肩に乗っていた重りがなくなったようです。」
そんな言葉をいただくことがあります。
私はそのとき、「今の軽い状態を覚えておいてください」とお伝えしています。
つらい状態には慣れてしまっても、楽な状態との違いは、身体がちゃんと覚えてくれます。
だからこそ、身体が送ってくれている小さなサインを見過ごさないことが大切なのかもしれません。
まとめ
肩の不調には、さまざまな背景があります。
だからこそ、肩だけを施術するのではなく、その方の生活や身体全体の状態にも目を向けることを、私は大切にしています。
なかなか改善しない肩の不調でお悩みの方は、一度、ご自身の身体からのサインに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
